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肩こりの意外な原因と自宅でできる改善法!

肩こりの意外な原因と自宅でできる改善法!

デスクワーカーの方が増えてきた現代社会では、肩こりに悩まされる方が多くいらっしゃいます。厚生労働省のおこなう国民生活基礎調査によると、肩こりは女性にとって一番の身体の悩み(男性でも第2位)となっています。

まさに国民病とも言える肩こりですが、その割には肩こりを根本的に治す方法はあまり知られていません。肩こりを根本的に治すためには、原因について理解し、対処することが重要です。

こちらの記事では、肩こりを引き起こす意外な原因について解説するとともに、自宅でできる簡単な改善法を動画を交えてご紹介しています。

肩こりの意外な原因その1・肩甲骨の硬さ

肩こりの意外な原因その1・肩甲骨の硬さ

肩こりの意外な原因の1つが、肩甲骨の硬さです。肩甲骨の硬さといっても、骨自体の硬さを問題にしているわけではなく、肩甲骨の可動域の減少に問題があります。

肩こりがある場合、肩関節の可動域が狭いといわれるケースは多いのですが、肩甲骨の動きが悪いと言われた経験はないという方も少なくありません。

肩甲骨は人体に存在する骨の中でも変わった特徴があります。肩甲骨以外の骨は腱や靱帯で結合されており、それぞれに関節面を形成しています。

ところが、肩甲骨は肋骨の上に張り付いたような形状をしており、肩甲上腕関節はあるものの、骨格全体からは浮いたような形になっています。

そのため、肩甲骨は大円筋や小円筋、肩甲下筋、前鋸筋、僧帽筋、三角筋、棘上筋、棘下筋、広背筋といったさまざまな筋肉によって支えられているのです。

多くの筋肉に支えられている分、それらの筋肉が硬くなって肩甲骨の可動域低下を招いた場合、血行不良にともなって肩こりを生じやすくなります。

肩こりの意外な原因その2・肋骨の動きの低下

肩こりの意外な原因としては、肋骨の動きの低下もあげられます。ただ、普段から意識して肋骨を動かそうとしている方は少ないことと思います。

人間の身体には12本の肋骨があり、それぞれの間に肋間筋と呼ばれる筋肉があります。そのため、肋骨はわずかながら動く構造となっているのです。

肋骨の動きが悪くなると、肩にかかる負担を吸収する能力が低下するため、結果として肩こりが起こりやすくなります。

肩こりの意外な原因その3・呼吸の浅さ

呼吸の浅さも肩こりを引き起こす意外な原因の1つです。肩こりの方に「呼吸が浅くなっていませんか?」と伺った場合、多くの方が「確かに呼吸が浅い気もします」とお応えになります。

呼吸をおこなう際には横隔膜が上下に動くのですが、先に紹介した肋間筋の緊張が強いと、胸郭の開きが悪くなるため、横隔膜の上下動が制限され、呼吸量が減少するのです。

呼吸量が減少すると、筋肉が酸欠状態に陥り硬くなってしまいます。その結果、肩凝りを発症するリスクも高くなるのです。

肩こりの意外な原因その4・肩甲骨外縁の筋緊張

肩こりの意外な原因その4・肩甲骨外縁の筋緊張

肩甲骨外縁の筋緊張も、肩こりの意外な原因です。肩甲骨の外側には、肩甲骨と二の腕を結ぶ大円筋や、肩甲骨と肋骨を結ぶ肩甲下筋・前鋸筋(ぜんきょきん)といった筋肉があります。

大円筋が緊張して硬くなると、二の腕との間に牽引力が働くため、肩甲骨が前にスライドして、いわゆる「巻き肩」になり、肩こりを引き起こしやすくなります。

肩甲下筋や前鋸筋は、肩甲骨と肋骨とを結んでいる筋肉です。これらの筋肉が硬くなると、肩甲骨が肋骨にベタッと張り付いたような形になり、肩甲骨の可動域低下につながります。

肩こりの解消を目的にマッサージなどを受けた場合、肩甲骨の内側(内縁)をほぐすケースは多く見られますが、外側(外縁)をほぐされたという経験をお持ちの方は少ないようです。肩こりがいつまでたっても改善しないのは、肩甲骨の外側の筋肉を緩めていないからかもしれません。

肩こりの意外な原因その5・筋膜の緊張

肩こりの意外な原因その5・筋膜の緊張

最近よく聞かれるようになった筋膜緊張も、肩こりを引き起こす意外な原因です。筋膜は「筋肉」を覆う「膜」という漢字なのですが、実は筋膜が覆っているのは筋肉だけではありません。

筋膜は筋肉以外にも、腱や靱帯、血管、神経、骨、内臓などを覆っています。そのため、筋膜のことを「第2の骨格」と呼ぶケースもあるほどです。

つまり筋膜が硬くなるとその周囲にある筋肉を始めとした組織が収縮し、緊張が生じるという訳なのです。肩こりがなかなか治らない理由は、筋肉だけを見ていて、筋膜を見ていないからかもしれません。

自宅でできる簡単な肩こり改善法!

肩こりの改善方法はたくさんありますが、ここでは広島メディカル整体院の院長が考案した、どこの過程にでもある道具を使った、簡単な肩こり改善法をご紹介します。

用意するもの

  • 大きめのスプーン(カレースプーン)
  • 水を入れたペットボトル(500mlがベター)

手順1

脇の下から肋骨にかけての「張り」を確認する
  1. 椅子に座ってリラックスする
  2. 肩こりがひどい方の腕を大きく上にあげ、腕と反対側に上半身を軽く倒す
  3. 脇の下から肋骨にかけての「張り」を確認する
  4. 元の姿勢に戻る
  5. 反対の手でスプーンを持ち、肩甲骨の外側をスプーンの裏側(カーブしている方)でマッサージする
  6. 終わったら②の動作をおこない、動きがスムーズになっているか確認してみる反対側も同様におこなう

手順2

反対の手に持ったペットボトルで肋骨から肩甲骨にかけてマッサージする
  1. 先ほどと同様に肩こりがひどい方の腕を大きく上にあげ、腕と反対側に上半身を軽く倒す
  2. 反対の手に持ったペットボトルで肋骨から肩甲骨にかけてマッサージする
  3. 終わったら動きがスムーズになっているか確認する
  4. スムーズになっていたら反対側も同様におこなう

手順3

最後に動作の確認をおこなう
  1. 肩こりがひどい方の腕を大きく上にあげ、腕と反対側に上半身を軽く倒したままにする
  2. そのままの姿勢で肩甲骨から肋骨にかけ、反対の手に持ったペットボトルで気持ちよくマッサージする
  3. 最後に動作の確認をおこなう
  4. スムーズになっていたら反対側も同様におこなう

マッサージする際の注意点

マッサージする際の注意点

スプーンでマッサージする場合、裏側のカーブしている方を使うようにしましょう。反対側(カレーをすくう側)を使うと刺激が強くなり過ぎるだけでなく、衣服を傷つけてしまう可能性があります。

ペットボトルでマッサージをする場合、側面を利用するとよいのですが、刺激が弱いようであれば底面を使ってマッサージしてもよいでしょう。

マッサージの強さは、気持ちよく感じる程度で十分です。痛気持ちよく感じる程度でも構いませんが、痛いだけの刺激は避けるようにしてください。

マッサージは強いほど効果的と思われるかもしれませんが、強すぎる刺激は人体にとって有害でしかありません。かえって筋肉を硬くしてしまう恐れもあるので、あくまでも気持ちよく感じる範囲でおこないましょう。

こちらのマッサージの詳しいやり方については、以下の動画でも詳しくご紹介していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

数秒で変わる!肩の痛み・しびれ

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頑固な肩こりのお悩みは広島メディカル整体院までご相談ください!

肩こりは日本人の国民病とも言えるお悩みですが、これまであまり熱心に研究されてきたとは言えません。しかし、近年の研究によって肩こりの多くが筋緊張や血行不良によって起こることが分かってきました。

ただ実際に肩こりを引き起こす原因となっているのは、実は肩甲骨まわりの筋肉や筋膜の緊張、肩甲骨自体の可動域の減少、それにともなう呼吸量の低下などがあげられます。

今回ご紹介したマッサージは自宅でできる簡単な方法です。毎日のように取り組めば、きっと肩こりの改善につながることでしょう。それでも改善できない頑固な肩こりは、広島メディカル整体院までご相談ください!